高齢者ふれあい事業とは、主に「高齢者のひきこもり防止」や「孤独死防止」を目的としています。とくに社会から孤立してしまいがちな一人暮らしの高齢者や、高齢者のみの世帯などを中心に、近隣の住民や高齢者同士の交流を支援する為の事業として知られています。
この高齢者ふれあい事業は、高齢者が気軽に参加できる範囲内の、自宅からそう離れていない場所で開催されており、公民館や個人の自宅の一室、また食堂や喫茶店のような場所を借りて会場にしていることが一般的です。そして茶話会や食事会、ゲームやカラオケなど、内容は様々ですが、こうした趣味などを楽しみながら、交流を深める活動をしているのです。他の高齢者や住民と交流を持つことで、高齢者自身も自分の役割や生きがいを見つけることができ、健康増進や介護予防にも繋げられるということが期待されており、全国各地でこの活動が広まっています。
そして高齢者ふれあい事業に対して自治体は、補助金の支給や開催当日の職員の派遣、広報誌でメンバー募集をするなどの支援を行っています。支援内容、支援条件などは各自治体によって若干の違いはありますが、概ね65歳以上の高齢者が5~10人以上集まり、月1~2回以上の活動を継続することが条件になっています。補助金の支援は、会場の利用料と開催日数に応じて支給されるのが一般的でしょう。また最近では、こういったふれあい活動のことを知り、参加を希望するボランティアも増えてきています。