遠くにいても高齢者とふれあいはできる

介護予防とは、介護が必要となる前の段階でできるだけ介護を必要としなくて済むように予防することです。加齢によって誰にでも老化は起こることですが、できる限り症状を抑えることは、努力によってできます。そのためには、周囲の人間が高齢者との接し方をよく考えなければなりません。

遠くに住んでいて直接見に行けない場合でも、スマートフォンなどを通じて手軽に顔を見ながら会話をすることは簡単です。皮膚接触が難しくても顔を見ながら会話をすることで、高齢者は安心して話すことができます。直接会話をできなくても毎日顔を見ながら会話をするふれあいの時間を持つことは認知症予防に役立つと、多くの医療関係者が推奨していることです。パソコンやタブレットを通じて相手とダイレクトにコミュニケーションを取るだけではなく、パソコンの使い方などを学ぶことは、頭を使うことです。毎日新しい知識を身に着けることで脳の活性化が期待できるため、認知症をはじめとした介護予防につながります。

また、高齢者を毎日一人にするのではなく、地域で行われているカルチャースクールに参加させるなど、外出する機会を設けることも一つの方法です。知らない人とのコミュニケーションによって脳を活性化させるだけでなく、運動や作業を通じて身体機能をキープできると考えられています。ラジオ体操やダンス教室、更に絵画教室など、趣味の活動を楽しむことで脳や筋力にも良い影響を及ぼすからです。