孤立させないふれあいの機会を作ろう

高齢者が孤立してしまうことで、生活や心身に大きな悪影響が出やすくなります。それを防ぐためには、まずは孤立しない仕組みを作っていくことは必要になります。高齢者が孤立しがちなのは、そもそも外に出にくくなることが大きな要因です。若い時のように働く必要がなく、毎日外に出る必要がなくなれば、人との触れ合いは大きく減ることになります。だからこそ、外に出る機会が増えるように、出る必要がある状況を作っていくことが必要になります。

一つの方法としては、高齢者の仕事などを作ることが挙げられます。単に人とふれあうため、と考えるとなかなか外に出にくくなりますが、仕事があるとなれば頑張って外に出る方も多くなるでしょう。もちろん若い時のようにバリバリ働くことは難しいかもしれません。しかし、短時間の仕事や、ボランティアなどであれば高齢者も取り組みたいと考える方も多くなっています。社会の中で役立てることが生きがいにつながることもあるのです。

もちろん若い時でも同じ問題が起こりますが、若い時には家族が周りにいたり、友達が近くにいたり、仕事があったりと人とふれあいをせざるを得ない状況が作りやすいのです。高齢になると家族が減っていたり、社会と離れた状況になりやすいので、あえて触れ合いの機会を作っていく必要が出てきます。労働力不足の中、高齢者の労働力を生かしていくことは社会全体にも、また高齢者本人にもプラスに働くことになるでしょう。